薄毛予防の最大のポイントは頭皮の環境を最善に保つこと

 

男性の中には、髪の毛が薄いと老けて見られるからと、

薄毛予防を心がけている人が少なくありません。

ただ、髪の毛は毛周期と言って、自然に成長したり抜けたりすることを繰返しています。

従って、1日に数十本の髪の毛が抜けたとしても、気にする必要はありません。

 

 

血流を保つ

髪の毛は細胞分裂によって長く伸びていくため、

薄毛予防の最善策は髪を生成する毛根の働きやすい環境を構築することです。

そのために必要となるのが、頭皮の血流を保つことです。

そして、血流を保つ重要な要素となるのが、

頭皮を清潔にすることと、頭皮の適度なマッサージです。

 

頭皮を清潔にする

頭皮を清潔にする上では、シャンプーを使った洗髪が欠かせません。

なお、シャンプーの本来の役割は「髪を洗う」ことではなく、「頭皮を洗う」ことです。

頭皮の下にはたくさんの毛根(毛母細胞や毛乳頭)があり、

細胞分裂による新陳代謝が繰返されているため、

汚れの原因となる汗や皮脂を多く分泌します。

しかも、頭皮は髪の毛が密集しているために蒸れやすく、

皮脂が酸化して毛穴が詰まったり、細菌などが繁殖して毛穴をふさいだりします。

このようなトラブルを抱えた頭皮の下では髪が育ちにくくなり、

毛周期が乱れて抜け毛が起きます。

そこで、髪の毛に良い環境を保つため、

シャンプーで余分な皮脂と汚れをしっかり落とし、頭皮を清潔にすることが大切です。

 

頭皮のマッサージで血流を保つ

シャンプーの前とシャンプーの間に頭皮をマッサージすると、薄毛予防の効果が増します。

シャンプーする前の頭皮が乾いた状態の時に、

手の平全体で頭皮を柔らかくほぐすようにマッサージします。

頭皮が柔らかくなると血行が促進され、老廃物が流れるとともに、

発毛に必要な酸素や栄養分が毛根に行き渡りやすくなります。

次に、手の平でシャンプーをよく泡立て、

指の腹を使って優しく丁寧にマッサージするように洗うと、毛穴の汚れがしっかり落ちます。

なお、マッサージには副交感神経を刺激してリラックス効果を高める作用があり、

髪の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌を促進してくれます。

 

 

髪の毛の成分を補給する

髪の毛は当然、栄養が無いと成長しないため、栄養の補給が薄毛予防には欠かせません。

髪の毛の成長に無くても良い成分などありませんが、

特に重要となるのが「タンパク質」と「亜鉛」です。

 

タンパク質

髪の毛の主成分である「ケラチン」は、18種類のアミノ酸が結合したタンパク質の分子です。

薄毛予防のためには、アミノ酸を含むタンパク質を摂取することが必要不可欠です。

タンパク質の多い食べ物には、肉(豚肉・鶏むね肉など)や魚(マグロなど)、卵などがあります。

 

亜鉛

ミネラルの一種である亜鉛は、髪の毛の主成分であるケラチンの合成に欠かせません。

また、亜鉛には脱毛症の原因となっている男性ホルモンの生成を抑制します。

男性の脱毛症の多くはAGAと呼ばれる男性型脱毛症であり、

そのAGAを引き起こしているのはDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンです。

また、DHTは同じ男性ホルモンのTH(テストステロン)が

5αリダクターゼという還元酵素によって変換されてできます。

DHTが毛母細胞にある受容体に結合することによって髪の毛の成長を阻害するため、

髪の毛が十分に成長する前に脱落してしまいます。

亜鉛には、DHTを作る5αリダクターゼの働きを抑制する作用があります。

亜鉛を含む食べ物には牡蠣やチーズ、豚レバー、ごま、アーモンドなどがあります。

 

 

まとめ

男性の薄毛予防の対策としては、

頭皮の血流を保つことと、毛根に栄養を補給することの2つがあります。

頭皮の血流を保つことは、毛根の働きやすい環境を構築することに繋がります。

また、毛根に栄養を補給することは、

毛根の細胞分裂を促すことで、髪の毛の成長をもたらします。